#2プラナリアの再生実験

こんにちは!徒然学生です!

 

前回、様々な条件で切断したプラナリアですが、結果から言うとうまくいきませんでした...

 

#1での切断パターン

3分割 ... 頭部 / 咽頭部 / 尾部

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頭切     ... 頭部 / 咽頭部 尾部

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尾切     ... 頭部 咽頭部 / 尾部

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中央切 ... 頭部 咽頭部 / 咽頭部 尾部

 ほかは咽頭部を傷つけないようにしているが、咽頭部上を切断した。

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結果

 ①の三分割のうち、頭断片と尾断片が、

 ②の頭切りの、頭断片が、

がそれぞれ途中で死んでしまいました。

 

四日目に最初に①の尾断片が溶けてしまい、その後一週間のうちに残りの断片が溶けるように死んでしまいました。

 

これでは、正直なところ再生能に関する考察はなにも出せませんでした。切断箇所で再生の可否に差が出る珍しいプラナリアはいますが、今回は切断箇所で再生の可否に差はない日本原産のナミウズムシですので、再生能以外の要因が考えられます。

 

原因の考察

上で述べたとおり、切断箇所の違いによるプラナリアの再生能の差ではなく、再生能以外に原因があったと考えられます。

    1. 絶食期間の不足
       プラナリアの再生実験を行う際には一週間以上の絶食が必要と言われています。プラナリアの体内は網目状に消化管が張り巡らされており、十分に絶食させないと消化管内の消化液で自身を消化してしまうことがあるからです。
       いままでの経験上、最後の給餌から7日間空ければ自己消化することはないと思っていましたが、もしかしたら自己消化してしまったのかもしれません。

    2. 飼育温度の不適
       プラナリアは高温に弱い生物です。飼育温度は5~15℃、高くても25℃と言われています。実際のところ30℃までは飼育可能で、35℃では選ばれしものしか生き残れないといった具合です。
       4月の下旬から居室で飼育していましたが、非常に天気の良い日が多く夏日になることもありましたよね。飼育温度と再生についての検証が必要になりますね~

    3. 飼育水の水質悪化
       パターンごとにシャーレに入れて飼育していました。水量が少ない分切断直後の水質が悪化し、死ぬ個体が出た可能性も考えられます。一週間ごとの交換でしたが、切断直後はこまめに交換してあげる方がいいのかもしれませんね。

    4. 再生中の光ストレス
       あまり考えたくないのですが、もしかしたら室内の明かりがストレスになって再生・生存に影響がでた可能性も考えられます。
       サイエンスキャッスル2016の盛岡市立高等学校 自然科学部の発表ポスターでは、
       

      頭部・咽頭部・尾部に切断した断片は、光照射すると頭部の再生が早く、無光照射では咽頭部の再生が早かった。また、強い光を照射した個体では、白化した。
      さらに、熱した針で眼点をつぶした個体でも、光の影響で再生が遅れたり、白化個体ができたことから、眼点以外の部分でも、光を感知すると考えられる。

       とのことから、影響があったかも...と言えそうです。
       次回は注意して被せものをするなり、引き出しに入れるなど光対策を取りたいと思います。

 

最後に

今回はすごく残念な結果になっていまいました。写真も全部撮らず中途半端な経過観察でした。また、今回の反省を踏まえ、再度実験を進めたいと思います!

次回も見てくださいね!お願いします!

 

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